データも大事だが、実行・実践こそ情報

ある人が、サトイモの種を庭の隅に埋めて「芋種」と書いた木札を立てた。それをみた二宮尊徳先生は「人の行くべき道は文字の中にあると思い、文字の研究をしてそれを学問だと思ったら大間違いだ。それは道を知らせるための道具にすぎない。人の行くべき道は文字の中にはない。実行の中にある」と語った。

これを現代風に言い換えると「データ(情報)は大事だが、データの中に人の行くべき道はない。データは、それを指し示す道具に過ぎない。人々が生きる各シーンでの実行、実践こそが、学びの根本であり、知の根本」とはならないだろうか。