王手かけられ、やっと慌てる

例えば、資金繰り多忙で経営がピンチになる場合。その前に兆候は数知れずある。切り抜ける作戦も立てようがある。でも、自分の周りを見ると、素晴らしいオフィスで、環境もいい。仕事も、回ってくるものを片付けときゃいい。どうしても危機意識は鈍くなる。

外からの使者に助けられて、一度は大きく回復する。しかしそれは主に、サプライチェーンへの値引き要求から始める。使者はPRの仕方もうまかった。

広報的なイメージ戦略も多少うまくいくが、途中から勘違いが始まる。SNSの時代に入り、自分たちの都合のいいように情報をコントロールできると錯覚する。情報には、自分たちに好都合なのも不都合なのもあるのに、不都合なものを排除しようと躍起になる。「幸運と不幸はセットになっている」という中国の故事もあるのだが。

結局、外からの使者にいいいようにされ、使者をようやく排除する。これも後手後手だ。

これすべて、7201に当てはまりそう。だが、それ以外の結構多くのケースでも、あてはまる内容かもしれない。自分も含めて。

7201の場合、当事者も銀行も懸命だ。誰かに負を担がせねばならない。今度は、政治的な勢いも使っているのかもしれないが。